借金踏み倒して逮捕・起訴される可能性はあるのか

借金踏み倒して逮捕・起訴される可能性はあるのか

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2019.06.08

 
 
 
 

 
 
 
 

やむにやまれずお金を借りてしまい、返済できずに滞納してしまったら、裁判所に給料や財産を差し押さえられてしまう。そんな話を聞いたことはあるでしょうか。しかし、借金のために財産や給料を実際に差し押さえられるまでの仕組みって、きちんと理解している方は意外と少ないのではないでしょうか。差し押さえの仕組みについて正しく理解し、上手な借金を考えましょう。

 
 

差し押さえが行われるのはどんな時

 
 

差し押さえは法的な手続きにあたるため、執行されるには決められた手順を守らなければなりません。差し押さえが行われるのは、大きく分けると「債権者からの支払い督促を無視した時」「裁判所での和解を破った時」「裁判所で強制執行の判決が確定した時」「差し押さえを行うための執行証書が既に作成されている時」の4つの場合です。

債権者である金融機関や消費者金融等の企業、あるいは個人が裁判所を通じて行うのが支払いの督促で、これに基づいて督促状が送られてきた場合、直ちに一括で借金を返済するか、2週間以内に裁判所に異議を申し立てなければなりません。これを怠って督促を無視すると次に仮執行宣言付きの督促状が送られ、これにも従わなかった場合、差し押さえの手続きが行われることになります。
 
 

督促に対して異議申し立てを行った場合、裁判所で債権者との和解調停が行われます。この話し合いによって、債務内容の確認や返済計画などが話し合われ、それによって決められた内容が、和解調書という書類にまとめられます。和解調書は債権者との間で交わした法律に基づいた約束事なわけですから、記された内容に従わなかった場合差し押さえの手続きを行う理由となります。

また、調停の結果和解に至らなかった場合は裁判となり、裁判所から判決が下されます。日本は3審制なので控訴・上告と2回まで上級の裁判所に上訴する事ができますが、最終審の判決が下るか、下級審の判決に対して2週間以内に上訴の手続きを行わなかった場合は判決が確定し、債権者は差し押さえの手続きが可能となります。なお、判決で仮執行が認められた場合は、その瞬間から差し押さえ手続きが可能となります。
 
 

執行証書は、お金を借りる時に作られる証書のなかで、特に執行受諾文言が含まれているものを指します。これが作成されている場合は、債権者は執行受諾文言に従い、いつでも差し押さえの手続きを行う事ができます。ただし、執行証書は公正証書にあたるため、貸す側と借りる側、双方が合意した上で作成されなければならず、債権者が勝手に作成したものは無効となります。

 
 

差し押さえまでの流れ

 
 

債権者が差し押さえの手続きを行えるようになり、そのための申請を行うと、差し押さえに向けたプロセスがスタートします。まず、債権者は裁判所に対して、差し押さえのための強制執行を申請します。裁判所は、書類の内容や債権の状態、債務者の状態などを判断して審査を行い、強制執行の可否を判断します。申請が認められて、強制執行の命令が発令されると、債務者の財産が差し押さえられることになります。

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

差し押さえられるものは何

 
 

強制執行による差し押さえの対象となるものは、主に債務者の給料・預貯金・動産・不動産などです。このうち給料に関しては、最低限生活できる金額は残さなければならないという考えの下、法律で「手取り額の4分の1、または手取りが33万円を超えている分のうち、多い方の金額までしか差し押さえられない」と定められています。預金については原則全額差し押さえ可能ですが、子供手当など行政から支給されている分は差し押さえ不可となります。

 
 

動産は生活家電や調理器具、寝具などの生活用品以外は差し押さえの対象となります。車や、住居等の不動産も差し押さえの対象となりますが、給料や預貯金に比べると優先順位は低くなります。またペットは「家族の一員」という考え方が定着しているため、ほとんどの場合差し押さえの対象にはなりません。なお、差し押さえの対象となるのはあくまで債務者個人の財産に限られるので、家族など債務者以外の名義の財産は、原則として差し押さえの対象外になります。

 
 

裁判所の強制執行で給料や財産を差し押さえられないために

 
 

裁判所から届く督促状は、差し押さえまでの最後通告とも言えます。差し押さえ予告書が届けば、もういつ強制執行が行われてもおかしくないと考えなければいけません。給料や財産を差し押さえられないためにも、そうなる前に計画的に借金は返済するようにしましょう。逃げ得は決して許される事はありませんので、踏み倒しは絶対にやめましょう。

 
 

 
 

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