債務整理をした場合に考えられる家族への影響について

債務整理をした場合に考えられる家族への影響について

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2018.10.26

 
 
 
 

 
 
 
 

浪費や生活費の足しなど、様々な理由によって借金をする人がいますが、すべての人が順調に返済できるわけではありません。そのような場合に役立つ手段が任意整理です。様々な任意整理の方法がありますが、いずれの手段を選ぶにしても、気になる問題のひとつとして家族への影響が挙げられます。任意整理をした場合の家族への影響について説明します。

 
 

債務整理とは

 
 

借金をして計画的に返済をすることができる人は少なからずいますが、すべての人が必ずしもそうとは限りません。中には、今どれほどの額の借金があり、どれだけの額を返済すれば、いつまでに返済できるのかといったことすら把握できない人もいます。借金の返済にばかり日々追われてしまい、生活が成り立たないといった状況に陥る人もいるほどです。そのように借金の額が膨らみすぎてしまい、返済しきれない状況になった場合に活用できる手段が債務整理です。債務整理とは、借金の全体額を把握したうえでその金額を減額させたり、返済するまでの間に猶予を持たせたりといった様々な方法を用いて、借金の返済に追われる日々から解放される生活を目指すためのあらゆる手続きのことを言います。
 
 

一口に債務整理といっても、その手段は複数あります。最も利用される方法が任意整理です。任意整理とは、金融機関などの貸主と直接交渉をすることによって、借金の全体額の減額をしてもらったり、金利の引き直し計算をしてもらったりすることを言います。任意整理をすることによって、毎月返済するべき金額を減額し、かつ計画的に借金の返済をすることができるようになるので、生活に支障のない範囲で、借金の返済を続けることが可能です。過払い金請求ができる場合もあるので、任意整理が最も多く活用されています。任意整理と似たような方法としては、特定調停という方法もあります。任意整理が、貸主と借主との直接交渉によって行われることに対して、特定調停は裁判所を介して行われる交渉です。減額や利子の停止など、交渉内容は似通っていますが、裁判所を介するため交渉締結までに時間がかかるほか、その内容には法的拘束力が生じます。
 
 

個人再生も債務整理の方法のひとつです。個人再生とは、裁判所に借金の返済が難しいことを認めてもらい、借金の全体額の減額と減額された借金を5年ほどの時間をかけて分割して返済していく計画を立てるといった方法のことを言います。もう一つの債務整理の方法が、自己破産です。自己破産も裁判所に、借金の返済のための財産がないので返済をするのが無理であることを認めてもらい、借金の支払い義務を免除してもらうというものです。
これらの債務整理の方法は、手続きの内容の違いから、その後の生活への影響が様々異なります。家族への影響も少しずつ異なるので、注意が必要です。

 
 

財産に関する家族への影響

 
 

債務整理をすると、債務整理をしたことが家族に知られるといったことから始まり、その後の生活がどのように変化していくのかといった家族への影響が気になるところです。それぞれの債務整理によって、影響が異なるのでそれぞれ調べてから方法を選ぶことが必要となります。
任意整理や特定調停は、基本的に借金の減額や利子の停止などといった交渉をするものですので、債務整理後の生活に大きな影響を及ぼすことはありません。家族への影響も少なく、激しい取り立てのない状況でそれまでと同じ生活を送ることができるようになるでしょう。ただし、特定調停は法的拘束力があるので、返済が滞ってしまった場合などは給料差し押さえなどといった強制執行がなされることがあり、この場合は家族への影響も大きいでしょう。
 
 

個人再生の特徴は、住宅や車などといった財産を残したまま借金の整理をすることができるということです。そのため、家族への影響も少なく、そのままの生活をすることができます。しかし、これも法的拘束力があるので、返済が滞るようになると、徴収もあり得ます。
自己破産は、住宅や車といった財産を手放す必要があります。そのため、財産が売却されるまでの間は通常通りに生活できますが、家族と同居していた場合には影響が発生します。住宅に住み続けることや車を使用することはできなくなるので、生活は変わるでしょう。しかし、すべての家財が没収されるわけではないので、すべてなくなるほどではありません。

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

将来的な影響

 
 

家族への影響でも心配となることは、将来的な影響です。債務整理をしたことにより、家族が将来的に進学や就職、結婚などといったあらゆるライフステージで影響を受けるのではないかといった心配が生じます。しかし、これらの心配はほぼないといったよいでしょう。基本的に進学や就職というものは、個人の能力によってはかられます。進学先や就職先でも、家庭の債務整理の履歴を調べることは、基本的にありません。また、債務整理をした本人の戸籍や住民票にも債務整理をした記録が乗ることはないので、家族の結婚の際に影響を与えることはないでしょう。
 
 

債務整理をした場合の影響のひとつに、信用情報に傷がつき、新たにクレジットカードやローンを申し込むことができなくなるというものがあります。信用情報に関する家族への影響も少ないといえるでしょう。信用情報は個人単位でなされているため、影響はほぼないですが、もし家族と同居していた場合は、審査の際に厳しくなる可能性はあります。

 
 

最も大きい影響

 
 

債務整理をした際にかかる家族への最も大きな影響は、家族が保証人になっていた場合です。借金をする際、基本的に保証人というものを設けます。保証人は、債務者が返済できない場合に、代わりに借金を返済しなければなりません。そのため、債務整理を行って全額の借金返済ができない場合、その返済義務が保証人へと回ってきます。もし家族が保証人になっていたならば、返済義務が家族へと回り、大きな影響を及ぼすでしょう。任意整理や特定調停では回避することもできますが、自己破産や個人再生では必ず回ってきます。これは離婚したり、家族の縁を切ったとしても関係ありません。

 
 

家族への影響も考えて債務整理を

 
 

借金により生活が成り立たなくなった際には、債務整理を行って借金を整理することができます。債務整理は、その種類により手続き内容が異なりますが、おおよそ家族への影響はそこまで心配することはありません。ただし、家族が保証人になっている場合は、返済義務が家族へと回ってくるので注意が必要です。どの債務整理がどのような影響を及ぼすかをしっかりと意識して、最適な方法を選んでください。

 
 

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