消費者金融とはどう違う?銀行カードローンの特徴と債務整理の注意点

消費者金融とはどう違う?銀行カードローンの特徴と債務整理の注意点

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2018.08.20

消費者金融系のカードローンと比べて金利が安い銀行系のカードローン。つい借りすぎてしまい、返済が辛くなってきた時に債務整理はできるのか疑問に思っている方がいるかもしれません。消費者金融カードローンやクレジットカードと同様に、銀行カードローンについても債務整理を行うことは可能なのです。ここでは、銀行カードローンの特徴と、債務整理の際のメリット・デメリットや注意点をみていきます。

銀行カードローンの特徴とは?

まず挙げられる銀行カードローンの特徴は、金利が安いことです。消費者金融カードローンの金利は3%~18%の間であるのに対し、銀行カードローンは1.8%~15%と、比較的低金利で設定されることが多いです。
また、銀行は貸金業者ではないため、貸金業法で定められた総量規制の対象となりません。総量規制とは、年収の3分の1以上の金額の貸付ができないとする規制です。消費者金融カードローンはこの規制の対象となりますので、契約限度額は銀行カードローンのほうが高く設定することが可能となっています。
一方で、カードローンを契約する際に行われる審査は、銀行カードローンのほうが厳しくなっています。銀行カードローンは、低金利であったり限度額が高額であったりと借入の条件がよいため、きちんと返済できる能力を持っている人に貸したいという意図があるからです。

他にも銀行カードローンは、お金の借りやすさが特徴です。銀行カードローンは、ATMから借入をする場合、手数料が無料であることが多いのです。これは、銀行の預金口座から手数料をかけて引き出すよりも、手数料無料のカードローンを利用してもらいたいからです。消費者金融カードローンもコンビニに設置してあるATMから借入することはできますが、手数料がかかります。自社のATMなら手数料無料になりますが、消費者金融のATMに入るところを他人に見られたくないという心理が働きがちです。銀行カードローンは消費者金融カードローンよりも心理的に借りやすくなっていると言えます。

このように、消費者金融カードローンと比べて銀行カードローンは、金利が安く、借入の契約限度額が高く、銀行やコンビニのATMで気軽に借りやすいという特徴があります。手間なく借りやすいというのはメリットではあります。しかし、必要以上のお金をカードローンで借りてしまい、気がついたら返済が困難になっていたというケースが多くなっているのが現実です。何かと規制が厳しい消費者金融カードローンよりも、近年は銀行カードローンの借金で悩み、債務整理を考える人が増えています。

元金は減らないが、利息は免除される

銀行カードローンの債務整理をする際に注意したいのは、月々の返済額は減らないことが多いという点です。もともと債務整理をする前の金利が低く設定されていることが多いので、債務整理をして月の返済額を見直してもあまり変化がないケースが多いのです。むしろ返済回数を決めてしまうことにより、月の返済額が増えることもありえます。

消費者金融カードローンでよく適用される過払い金による金利の引き直しは、銀行カードローンではあまり適用されません。過払い金は、貸金業法の改正前にあった、利息制限法を超える高い金利で借入をした人が対象となる手法です。高い金利によって払い過ぎた返済金の分を、元金から引いて借金を減額します。しかし、銀行カードローンは金利が低いので、払い過ぎた返済金はほとんどありません。よって、過払い金により元金の減額は期待できないのです。

借金の減額ができないなら、銀行カードローンは債務整理してもしょうがないのではないか、と思われるかもしれません。銀行カードローンにおける債務整理のメリットは、債権者との交渉によって、利息が免除される可能性があるという点です。債権者との交渉で、元金を36回に分けて分割返済するとしたとき、利息分が免除されれば36回分の利息を支払わなくてすみます。債務整理を行わなかった場合は、この利息も合わせて払うことになります。利息分があるとないとでは、1回の支払い額としてはそれほど差がないかもしれませんが、最終的な返済額に大きな差が生まれるでしょう。

このように、債権者との交渉によって返済計画を立てる方法が任意整理です。しかし、返済計画を立てても返済が困難な場合もありえます。その場合は、裁判所に入ってもらい、元金を減らしてもらう「個人再生」や、負債そのものをなしにする「自己破産」など、債務整理にはいくつか方法があります。いずれにしても、司法書士や弁護士に相談して債務整理をすることにより、銀行カードローンの支払いを楽にすることが可能です。

銀行カードローンの債務整理で気をつけなければならないこと

銀行カードローンの債務整理をするにあたって、銀行カードローン特有の主な注意点が3つあります。
ひとつは、銀行のバックについている保証会社があるということです。銀行カードローンを契約するときに保証人は必要ないですが、その代わりに支払の保証をする保証会社という存在があります。ローンの支払いを滞納すると、代わりにその保証会社が銀行に借金を返済することになっているのです。いよいよ借金を支払いきれなくなると、保証会社が銀行に代わって滞納者に取り立てを行う仕組みです。この保証会社、実は消費者金融であることが多いです。銀行カードローンだけでなく、別件で保証会社となっている消費者金融からも借金がある場合、銀行カードローンの借金だけを債務整理する、もしくは銀行の借金だけ債務整理しない、と分けて行うことができなくなります。

ふたつめは、銀行のブラックリストに載ってしまうことです。種類を問わず債務整理を行うと、信用情報機関に事故情報として一定期間記載されることになります。その期間はどの金融機関でも新たな借入はできませんが、その期間が終われば借入することが可能になります。しかし、銀行に記載されてしまったブラックリストは、信用情報機関の事故情報の記載期間が終わっても残り続けます。そのため、銀行カードローンの債務整理後は他のローンも組めなくなってしまうのです。将来住宅ローンや自動車ローンをその銀行で組むのを考えている場合は、銀行カードローンの債務整理を行わないなど、特に注意が必要です。

3つ目は、預金口座が凍結されるという点です。ほとんどの人が銀行カードローンを契約している銀行の預金口座を持っていることでしょう。銀行カードローンの債務整理を行う場合、当然銀行側は預金口座にあるお金をまず抑えます。預金口座が凍結されると、そこからお金を引き出すことはできなくなります。また、給与振込や公共料金などの口座引き落としもできなくなり、生活にとても大きな影響を受けます。銀行カードローンの債務整理をすると決めたら、まずやっておきたいのは預金口座のお金をすべて引き出しておくことです。給与振込や引き落とし先の銀行も他に変えておきましょう。

まとめ

以上、銀行カードローンの特徴と債務整理の注意点をみてきました。銀行カードローンを債務整理すると、最終的な返済総額を減らせるというメリットがあります。しかし、債権者が銀行ではなく消費者金融になってしまう、その銀行でローンが組めなくなる、また、預金口座が即時に凍結されてしまうなど、注意が必要です。

借金に悩んでいる人は、銀行カードローンだけでなく、消費者金融やクレジットカードなど他の借金も抱えているケースが多いでしょう。その額もその人の収入もそれぞれ違いますので、一概に「こうしたらよい」と言うことはできません。
債務整理を成功させるには、債権者との交渉が必要です。個人でどうにかなるものではなく、専門職に依頼するべき問題でしょう。債務整理を考えていて、分からないことや悩んでいることがあるなら、司法書士や弁護士に相談してみるのも一つの方法です。

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